「檄」シリーズは、空海が木原理事長をして 人類に伝えようとしている霊言

平野貞夫

 平成十九年に「檄」初版『誇れる国づくり魅力ある人づくり』を世に出し、『国づくり人づくり財団』の活動指針とされてきた。この度、財団十年目という節目に「檄」シリーズ第弐、第参、第亖が刊行された。本年は、木原秀成理事長の古稀の年である。誠に喜ばしいことである。


 木原理事長にとっては、この「檄」四巻で「国づくり人づくり」の基本構想を一応完成させたものといえる。いよいよこれから実践の段階となる。財団の新しい出発として位置づけたい。大事なことは、この「檄」シリーズをどのように理解するかだ。


 まず「檄」の語源を知らなければならない。「敫」に「木」偏をつけたもので、意味は「ふれぶみ」で、木札に書いた「さとしぶみ」など衆人に告げる文章のことだ。問題は「 」の意味である。「きょう」と読むが、「白」と「放」から成る。「白」は、されこうべ(風雨にさらされて白骨化した頭蓋骨)のことで、木にさらされた頭蓋骨の悪霊を打って追い払うという意味である。「木」偏の代わりに「 」をつければ水が激しく流れる意味である。いずれにせよ、この世に山積する悪霊的なものを追い祓うとの意味である。


 従って、この「檄」シリーズを読むということは、普通の方法の読書とは違って、書物ではなく、自分のイメージをつくる経文として理解しておくべきだ。木原理事長が修業した霊言として、受け止めなければならない。この「檄」シリーズを、教科書を読むように文字だけを追っていては理解できない。文字は入口の役割だけだ。イラストや図表に理解の鍵がある。最初はページをめくって、木原理事長の霊性にふれることから始めるべきだ。


 木原理事長と知り合ったのは、十年前、私が参議院議員を引退して、市民運動としての「日本一新運動」を構想した時期だった。明治神宮会館のある会合で声をかけられた。私が『昭和天皇の極秘指令』(講談社)の著者であることを知っていて、日本のこれからについて語り合ってから親交を深めてきた。私の故郷は、土佐の足摺岬で四国八十八ヶ所三十八番、金剛福寺の近くである。


 空海文化で育ち、御詠歌を子守唄とし、小学校四年生で般若心経を学んだ。旅の高僧に「弘員(ひろかず)」という名までいただいた。木原理事長の話を聴き、空海がこの世に遣わした前世の繋がりの霊人とみた。「檄」シリーズは、空海が木原理事長をして人類に伝えようとしている霊言ともいえよう。一頁一頁を霊眼で学ぼう。文字や言葉にこだわることはない。日本の再生に欠かすことができない智恵を心霊で掴むことができる。


 最後に、これだけの叡智を、木原理事長を補佐して創られたスタッフや協力者に感謝して、これからの大発展を祈念する。



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