カ テ ゴ リ

「誇れる国づくり魅力ある人づくり」には食養が必要である


H19.06.16(土)健康産業流通新聞社主催
第5回健康・自然食品商談会トレードサイド(東京・浜松町)特別企画セミナーより


今年3月に『誇れる国づくり・魅力ある人づくり』という本を出版させていただきましたが、その中で私たちが暮らす日本をどのように創り、また、人をどう育てるのかということを、9つの事業構想として提唱させていただきました。 そして、9つの事業構想において、『食養』は非常に重要な位置づけにあります。


私は、これまで生命医学・心理学・科学・仏教唯識学・波動学・気学・分子生物学・量子力学・大脳生理学・宗教・ヨガ・・・など様々な研究をしてきましたが、見えない世界と見える世界が繋がっているという事が解ってきました。


そして、食も肉体だけでなく心や魂にまで影響し、人間の運命にも繋がっている部分が多分にあるのです。 現代社会は、例えばストレスの問題にしても精神的ストレス、肉体的ストレス、社会的ストレスなど、種類も非常に複雑化しており、犯罪などをみても、精神(霊性)の低下から起こっているケースがたくさん見受けられます。 つまり、人間の生命免疫力が、非常に落ちているのです。


食養と食育の違い

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それが又、食とも繋がっているのです。最近は「食育」という言葉がよく使われておりますが、私は『食養』と言っています。今、知育・徳育・体育が大切だと、教育再生会議でも言われているようですが、「養」が必要なのです(図1)。


一言で言うと、食養=食心一如ということです。食とは、肉体と精神性・霊性とを融和させる。つまり、肉体だけでなく精神を創るということです。これはどちらかというと、日本的発想です。


一方、食育=食一如です。肉体を創るために、ただ物を食べるということで、これは欧米的発想です。 これで、食養と食育の認識の違いが、おわかりいただけたと思います。


現代人の食生活の問題点

現代人は、時間に追われて、時間の中で生きなければいけません。ですから、簡単で便利なものや、ファーストフード的な物をよく食べます(図2)。


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食べ物も添加物・農薬などの影響で非常に劣化し、食の欧米化も急速に進み、肉食や油食が増えています。今の現代人の食生活は、栄養価も低下し細胞や血液を汚してしまう身体にマイナス的なものが非常に多いと言われています。 このような食生活の変化が、どのように精神に影響しているか。それをこれから説明していきましょう。


生命体を支える3つのシステム

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生命体とは、実は生エネルギー・命エネルギー・体エネルギーの3つ(図3)が繋がってできているのです。漢方で言われている気血水(きけつすい)です。生エネルギーとは、例えばアサガオのように、朝日が昇ると花が開く、というような太陽(気)エネルギーの事です。


命エネルギーとは、月(水)エネルギーで、とても重要なエネルギーです。 赤ちゃんが生まれたら産湯に浸けます。これは出産の時の汚物を洗い流すように思われますが、実は違うのです。産湯に浸けるという事は、水エネルギーによって、命(魂)を入れ込むという事です(図4)。


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生命は海から生まれ人間の身体は70%が水で出来ているように、水は命と繋がっているのです。だから人間は、満潮に生まれ、干潮で死んでいく訳です。 つまり、月のエネルギーと繋がっているということです。太陽と月=火と水がなければ、いのちは育たないわけです。そして体エネルギーは、土(血)エネルギーで、いわゆる土の中の栄養素の事です。 生命体は、宇宙森羅万象を内包しています。


生命活動を支える3つのシステム

では、私達の身体の仕組み、生命活動を支える3つのシステム(図5)ではどうでしょうか?


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生命活動は、自律神経系・代謝系・内分泌系で行われ、この3つは連携プレーで動いています。代謝系と自律神経系は車の両輪で、それを調整しているのが内分泌系です。 そして、高等動物の臓器調節は神経調節(自律神系)と体液調節(代謝系)の2つによって、調節されています。 これが、食物とつながっているのです。


◆自律神経系

自律神経には、交感神経と副感神経があります。
交感神経は、ストレスや激しい感情に影響を受けるので「興奮の神経」と呼ばれています。
副交感神経は、楽しいことや穏やかな心の状態に影響されるので「リラックスの神経」と呼ばれます。
この2つは、私達の意志とは無関係に、身体を正常に保つため自動的にバランスを取っているのです。


◆内分泌系

内分泌(ホルモン)は、特別な排泄管を持たず、脳下垂体など色々な所から化学物質を直接、血液やリンパの中に分泌し、それが遠隔地の臓器に運ばれて、その機能に影響すると言われています。
ホルモンのバランスが崩れる病気に、更年期障害や不妊症・バセドウ氏病・末端肥大症など難病があります。


現在の研究では50種類以上発見されており、自律神経系と代謝系の調整役です。
その働きは非常に重要で、大きく2つあります。
(1)神経系に作用して、その働きを高進させたり抑制したりする。
(2)代謝系に作用して、その働きを高進したり抑制する。


◆代謝系

代謝系とは、生体内のほとんどの生化学反応を司り、車でいうエンジンの役割です。
食物は血液となり、車で言うとガソリンの役割を担います。
ガソリンが悪ければ、車のエンジンも悪くなります。代謝系と内分泌系は連携して生命活動をしているのです。


細胞の仕組み

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細胞の仕組みを大雑把に説明してみましょう(図6)。細胞は蛋白質でできています。その粘膜を作るのはビタミンA。接着剤の役目をするのがコラーゲン(ビタミンC)。細胞の枠を作るのがビタミンEです。


このような栄養素が働いて、細胞はできあがっているのです。
そして、末端細胞と神経(代謝系と自律神経系)が繋がっているのです。


血液は脊髄と腸管でできる

血液は脊髄で造られると言われていますが、千島学説の千島喜久男博士は腸管で造られると説いておられ、最近ではそれを認めざるを得ない状況に来ています。つまり、血液は脊髄と腸管で造られるのです。


脊髄とチャクラと内分泌腺及び内臓は繋がっている

背骨は身体にとって非常に大切で、背骨の中には、体液(脊髄液)があります。脊髄液が濁ってはホルモンバランス(内分泌)が正常に動かなくなるのです。ですから、背骨が狂うと病気になるのです。 脊髄の延長線上に、生命活動に重要な影響を持っている脳や視床下部・脳幹などがあるのです。 そして、脊髄とチャクラ、精神系は繋がっています(図7)。


ヨガでは、人の身体の中に7つの「力のわき出る泉」を発見し、その場所を「チャクラ」と言っています。チャクラは脊髄に沿って5つ、頭部に2つ存在します。チャクラが見えない世界とすると、内臓は物質的な世界で双方が関連しています。へそ下3寸の丹田(チャクラの一つ)は霊域、聖域です。そこに命が宿り赤ちゃんは産まれるのです。


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人間の生命体とチャクラの関係

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人間の生命は5つの生命体からできています。この生命体と欧米心理学との関連性をまとめたものが図8です。 チャクラを構成する源は、人間の5つの生命体である心体・幽体・霊体・法体にあります。特に、幽体=深層意識は「三つ子の魂百までも」と言われる習慣・くせになっているところで、肉体は滅しても残り、大脳にもつながっています。人間を動かしているのは、90~95%が深層意識ということは、既に証明されています。ですから、この意識の中にどのような内容がデータ化されているかが非常に大切になるのです。


そして、その奥にある聖なる意識=霊体は一言で言うと、人間の良識=善悪・損得を超えた愛とか思いやりとか、善なる意識を育む生命体です。 例えば、死刑囚の母親は、どれだけ自分の子供が悪いことをしても、子供への愛情を捨てきれないという意識のことです。


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そして、その奥に根源的な超越意識、いわゆる命の泉、無色透明のような法体があるのです。 最近は、親殺しとか子殺しとか、非常に衝動的に人間が行動していますが、それは霊体が、めちゃくちゃになっているということなのです。


ですから、カウンセリングもどの生命体に対するものかによっては、効果がないということになります。 霊体が壊れると簡単には治りません。そして、霊体と表裏の関係にある幽体(深層意識)は、人間の行動を左右する意識(神経)なのですが、その意識(神経)に影響を与えるのが食べ物なのです。 その一例として、子供が砂糖のたくさん入ったジュースを飲むとキレるという論理は、最近よく知られています。 現代人の、食と身体と心の悪循環の関係を、図9で表しています。食がいかに大切かということが、お解りいただけると思います。


生命活動を活性化するために

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私達は、食べ物によって生かされています。肉体的にも精神的にも、食べ物の影響は大きいのです。 いくら精神教育をしても、精神性を壊す食物が身体に入ってくるわけですから、身体のシステムがうまく機能しなくなってきているのです。
だからこそ、食が非常に大切であり、次の3つがポイント(図10)になります。


(1)エネルギーの高いもの
(2)自然に近いものを摂取する
(3)良質の水を飲むこと


極端に言えば生命活動を阻害しているのが、欧米型の食事ということになるのです。 では、食を理想的なものに変えれば良いかというと、もう一つ重要なことがあります。 それが、食養の「養」の部分です。


精神性・霊性向上も併せて必要になる

人間の幸せを、私は「生活づくり」と「生命づくり」の2つの柱で捉えており、それぞれに8つの分野があります。 生活づくりで例えれば、幸せであるためには健康もお金も大事です。仕事もなければいけません。仕事とは職業だけでなく、例えば主婦業も仕事です。


人は社会の中で生きていますし、文化的な面も必要です。いくらたくさんお金があっても、病気で身動きできないのであれば幸せとはいえないでしょう。


生命づくりとは、見えない世界の事で、生命づくりのバランスと大きさは、生活づくりに影響します。この2つは連動しており、精神性・霊性向上を、この16分野からすることが大切なのです。 私が世界で初めて体系化した『運命創造学』では、総合的にこれらのことを教えています。 教育基本法改正が話題になっていますが、今の教育には、子育てをどこからすれば良いかの座標軸がないのです。


誇れる国づくり魅力ある人づくりには食養が重要である

特に今、欧米型知性の怖さがあります。知性だけをどんどん高めれば、人間の中にある動物的な邪性が出てくるのです。 邪性は生命誕生が、海中から始まって両生類、爬虫類、哺乳類と進化していく過程でその反動として潜在的に、誰にも内在しているのです。


最近の子供の犯罪で、両親が医者や教育者関係のお仕事をしている家庭の子供が意外に多いのは、行き過ぎた非常に几帳面な、知性的な教育の影響が考えられるのです。  日本社会は、様々なものを欧米文明から取り入れましたが、日本的で本当に良いものを捨ててしまい、食生活も精神性も壊れているのが、今の現実です。


特に、日本が世界に誇れるものの一つである『精神性・霊性』の復活は急を要する事態です。 日本には、霊性(聖生命体)を育むことのできる生活習慣がもともとありました。健康だけから見ても、日本食は今世界中から注目されています。 人間の心魂が壊れていると、人間が創る社会も壊れるのです。その為にも、今、食養が重要と言えるのです。


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