霊性の低下を考える こころと健康 第10回


前回で誰でも出来る「護身法瞑想法」を述べてみたが、いかがだっただろうか。実践をすれば必ず効果を期待できるのである。今回から、人間づくりのカリキュラムから『心とからだの健康生活行』の一部を特別に伝授することにする。


人間の行動は身(態度)と口(言葉)と意(こころ)の3つで表現している

健康も同じで、身と口と意の3側面から取り組んでこそ、真の健康が維持できるのである。しかも、この身と口と意は、次の6つの道具を活用することによって日々の生活の中でなされているのである。


その6つとは『眼・耳・鼻・舌・身・意』のことである。この『心とからだの健康生活行』を3ヶ月以上続けるならば、健康はもとより素晴らしい『幸福感』を感得することができるだろう。『生活行』を始めるのは朝・昼・晩という一日のサイクルの中で、必ず『晩』から始めなければならない。


晩から始める『心とからだの健康生活行』

(1) 夕食の時の行
今日一日無事過ごせたことに感謝し、明日のためのエネルギーを充電する・・・という心で食べる


(2) 就寝前の行
(イ) 追い出しの行
今日一日の出来事で許せないことを、とことん意識的に追い出す。枕をたたいたり、大声を出したり、歌を歌ったり、とやり方は自由だがこの行の目的は消極的なことや、マイナス的なことを一切、寝床に持ち込まないためにする行です。つまり、今日起こったことは、今日の中で『空っぽ』にして、翌日に持ち越さないで『すっきりした目覚め』を迎えるためである。この行は非常に、大切な行である。


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(ロ) 呼吸の行
すべてありのままに任せ、息を深く吸い、少し吐き出して止め、できるだけゆっくり長く吐き出し、自分の心が落ち着くまで数回行う。


(ハ) 報恩の瞑想行
今日一日、どれだけの人にお世話になったかを思い出し、明日から、どのようにご奉仕(恩返し)をさせていただくかを思う。


(ニ) 成就の瞑想行
明日あるいは未来に、こうなりたいと思うことを過去形で明確にイメージする。声を出したり、絵や写真などを利用して、より鮮明に心に焼き付ける。成就の瞑想行をするときは、ころころ変えたりしないで、同じものを実現できるまで続けることがポイント。


(ホ) 三密の瞑想行
身と口と意の調和が整い、それを実現させるためのエネルギーが足元から入ってきて、充満してくるとイメージして、合掌して就寝につく。


最初から(イ)~(ホ)迄全部しようと思わず、自分でできるところから始め、順次、全部できるようになれば良いのである。但し、(イ)の『追い出しの行』だけは絶対に欠かしてはならない。
なぜなら、現代社会はあらゆる面において、『ストレス』がますます増える悪い環境になっているからである。いかに、心の中を『空っぽ』にするかが大切である。『空っぽ』だから『空だ=身体(からだ)』である。つまり、身体とは自分をいかに『空っぽ』にするかである。これこそが、健康の一番の秘訣なのである。


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