霊性の低下を考える こころと健康 第15回 チャクラと内分泌(ホルモン)の関係(1)


第2回を参照していただきたいのだが、西洋と東洋の健康観には大きな隔たりがある。現在の肉体 ( 体力 ) 的健康観を中心にした欧米型医学では理解しがたいことだと思うが、今の複雑化している病気を治すためには、無視できないのである。


アカーシャとプラーナ

ヨーガ哲学では、宇宙は2つの基本要素から成り立っていると説く。


一つはアカーシャであり、他の一つはプラーナである。宇宙の森羅万象は、アカーシャから展開され、アカーシャの中で活動する。アカーシャは「空間」のことであり、宇宙の根源的要素、仏教では「空」と呼ぶ。宇宙の創造の原初において、既にアカーシャは存在し、宇宙の一切はアカーシャから創られた。そして、ある期間が経過すると、宇宙は再びアカーシャの中に還元され、姿を消し次の宇宙創造に備えられる。このようにして、宇宙はアカーシャから展開され、再びアカーシャの中に溶け込むという循環を繰り返しているのである。


そして、このアカーシャから宇宙を創造させる力が「プラーナ」である。この両者の関係を音に例えると、「音を媒体としての空気」がアカーシャに相当し、「空気に動きを与え、振動させる力」がプラーナに相当する。プラーナによって、アカーシャから宇宙が創られ、再びアカーシャに還元されるという宇宙の創造原理は、そっくりそのまま人間の中でも演じられている。


チャクラとは何か

宇宙を構成するアカーシャが、そっくりそのまま人体に存在していると考えられているのが『チャクラ』である。そして、このチャクラの中を移動し、活動しているエネルギーが「プラーナ」に該当する。チャクラは、脊髄にそって5つ、頭部に2つ存在する。といっても、その位置は必ずしも医学的な解釈とは異なる。 また、チャクラは神経叢や内分泌腺と同じだと解釈するのは誤りである。 チャクラの働きや特性について、物質的あるいは肉体的な面からのみ観察し、表現することは危険である。


チャクラを構成する源は、魂をつつむ外皮やエーテル体・アルトラル体・コーザル体・ブッディにある。


「チャクラ」という言葉の意味は「車輪」を表すサンスクリット語である。 これは、ヨーガの瞑想集中によって、プラーナが活動しはじめた時、チャクラが位置する場所に輝く色彩の「車輪」のような「光のビィジョン」を見ることができることから名付けられたものと考えられる。


大多数の人は日常的には、チャクラの本来の機能がほとんど発揮されていない。例えば、電球にスイッチがOFF(オフ)で電流が流れず、光が出ていないようなものである。


チャクラとは何か

前述したが、チャクラと内分泌腺とは同じではないのだが、図のように関連している。


画像01


次回は、さらに踏み込んで「チャクラと内分泌腺」について書いてみたい。


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