霊性の低下を考える こころと健康 第12回


「心とからだの健康生活行」は今月の「昼の瞑想行」をもって伝授を終わるが、この内容は、心理学・行動科学・仏教・ヨガなど、いろいろな学問や修行を組み込んでできているので、実践すれば必ず成果が期待される。是非とも継続していただきたい。それでは、『昼の瞑想行』を伝授することにする。


昼の瞑想行

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昼間に起こることのすべては、自分を成長させていただける有り難いことだと思って全力投球し、昨日よりも、もっと今日は奉仕の生活をさせていただく――という気持ちで行動する。


(1)昼の食事
午後からの時間、精一杯自分の命を、世のため人のために奉仕する―と誓っていただく。


(2)態度 ( 身 )
常に笑顔を忘れず、積極的・肯定的で明るくイキイキとした態度で行動する。


(3)言葉 ( 口 )
常に愛語を忘れず、相手の意見に耳を傾け、人を喜ばせ、勇気を与える積極的な言葉を発する。


(4)心ぐせ ( 意 )
常に素直な心を大切にし、短気にならず、分相応を心がけ、周囲との調和を図り、今日一日だけのことを考えて、取り越し苦労をしない。


真言密教の行法では、すべて身と口と意 ( こころ ) を活用するのであるが、これを『三密修行』と言っている。「密」とは最高レベルという意味である。


ですから、「ありがとうございます」の心で、自分の身と口と意を磨いて、高めていくところに幸せと成功の秘訣がある。


(5)安心瞑想法


• 何ごとも、すべては良い方向に進んでいると思って、目先の起こることに動揺しない。


• 肛門を締め、肩の力を抜いて、丹田に力を集中させる


• 肺の中の息を吐き出し、息を深く吸い込み、ゆっくり吐き出す。吐くとき、マイナス的なもの一切が、吐く息に乗せられて身体から出て行き、安心 ( あんじん ) になったとイメージする。


以上で「心とからだの健康生活行」の伝授を終わるが、ここで「瞑想行」の大切なポイントを併せて伝授しよう。


瞑想行のポイント

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(1)瞑想は座禅のごとく座してやる方法(静禅)と、動きながらやる方法(動禅)の2種類ある


(2)瞑想とは、身と口と意を同じ所に置くことであり、眼をつぶることではない。例えば、食事をしている時、心は昨日の事にとらわれて、想いは未来に向いていたのでは、正しい瞑想ではない。


(3)瞑想とは、瞑想することに「集中する」ことではなく、ただただ「瞑想の中に自分の身と口と意を置く」ことである。


「瞑想」そのものに集中すると、過去の失敗・経験や雑念に邪魔をされて、心が乱れ、瞑想が持続できなくなる。
例えば、健康になりたいと思って瞑想する時、「健康に なりたい 」と集中すると、過去健康になれなかったことがあったりすると、そのことが想い出され邪魔されるので、「健康に なった 」という自分のイメージを作り、その中にどっぷり浸かる。こうすれば邪魔されない。


途中で雑念が出たら、「健康になった」自分のイメージの中にいれば、やがて雑念は消えていく。同じような雑念が浮かんでも、雑念に気をとられてはならない。


(3)は特に大切である。このことができないと、瞑想することによって、逆効果が出ることがある。


(4)瞑想中、疲れたら無理をしないで止める。瞑想はリラックスした心地よい状態であることが大切である


現代社会は、非常にいろいろな情報が氾濫していて、ストレスがたまりやすいので、心とからだのバランスが崩れてしまい、体調を壊す人が多くなりつつある。特に、精神的な病気が増える傾向にあるので瞑想行は非常に効果がある。


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