第01回


宇宙森羅万象の普遍性そのものから、ものごとをとらえようとするのがコスミカリズム(宇宙本位)であり、その視座に立って、成功と幸福を創造しようとするのが運命創造学です。運命には法則があるのです。あなたもそれを身につければ、運命はあなたの想い通りになるのです。

人の一生とは不思議なものだとつくづく思います。

一九八五年十一月二十日私の人生に突然奇跡が起り、真言密教の八祖(密教発祥地はインドであり、開祖大日如来・龍猛菩薩より、八番目の継承者)弘法大師空海さまより霊能預知預言能力を授かりました。私自身全く予期せぬことでした。まさか凡夫の私がそのような霊能預知預言能力なものに縁があろうとは、更に宗教的な世界に自分の人生が大きく変ろうとは夢にも思いませんでした。


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弘法大師さまといえば、平安時代の大宗教家(むしろ大社会事業家と言った方がふさわしいかもしれません)として、たくさんの偉業をなしとげた立派な高僧で、日本全国に弘法大師伝説は残っており、ご入定(生きながら瞑想状態で霊界に赴かれたので入定と言っている)後一一五〇年を過ぎた今日でも、その徳力は脈々と受け継がれ、お大師さまと呼ばれ宗派を越えて日本中の多くの人びとに親まれておられます。


皆さまがたも、四国を旅行された時には四国八十八ヶ所霊場巡りをされているお遍路さまに出合うことがおありだと思いますが、この霊場もお大師さまが当時の大学を中退され、自分の人生の方向性に悩みながら修行された地(寺)であります。


ご入定されて一一五〇年以上も過ぎた今日でも、なぜか人びとの心を引きつづけている不思議なお力を感じる時、時空を越えた宇宙的なものを感じるのです。


この1150年という長い時空の中にあって、どれ程の人が弘法大師さまの教えと神通力によって救われたことでしょう。弘法大師さまがご入定されております和歌山県高野山の奥の院を参拝させていただくと、その偉大さがほんとうによくわかります。


その時代、時代を背負った立派な人たちのお墓がたくさんあります。一例を申しあげますと、豊臣秀吉、武田信玄、親鸞上人、法然上人、上杉謙信、等々歴史的に名声をはせた方々を始め近くは池田勇人元首相も含め、二〇有余万のお墓があり、天皇家のご廟まであります。宗派を越えて、地位の高い、低いにかかわらず、あらゆる人びとに親しまれてきた偉大さはどこから生まれたのだろうかと、ただただ驚くばかりです。


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こんな立派な高僧に私自身霊能預知預言能力をいただけたことを、ほんとうに不思議なことだと思っています。 そして、弘法大師さまよりいただいた霊力を世の為・人の為に少しでもお役に立てさせていただきたく、毎日多くの人たちのご相談を受けながら、仏教の教えやいろいろな宗教・科学・量子力学・分子生物学・易・気学・心理学・大脳生理学・行動科学・神秘学などの研究をさせていただくうちに、人の運命には法則のあることがわかり、それを5つのステップで体系化して運命創造学として確立しました。


ゆがんだ物質文明の発達は、かけがいのない私達の地球を汚染し、人類自体の生存までも危機に陥れようとしています。
今こそ、正しい運命の法則を知り、


真のしあわせとは何か?
人間の生きる目的とは何か?
何を子供達の未来に残してあげられるのか?


ぜひともこの本を読んでいただいた人に考えていただきたいのです。
そして、一人でも多くの人たちが目覚め、宇宙森羅万象の普遍性にかなった平和な社会作りをめざして行動することを願ってやみません。


(木原秀成著『幸福への道』より抜粋)
*『幸福への道』は販売を終了しました。


運命創造学に内包している8つの新しい価値

運命創造学には、これまでの学問にはない新しい8つの価値が内包されています。


哲学的価値

地球上に現れた最初の米の一粒は人間が作り出したものではなく、地球上の動物・植物・昆虫・鉱物・・・・・人間(個)も宇宙森羅万象(場)から生み出されたものであり、宇宙森羅万象(全体=ムスヒ)から生み出された生命とムスヒ(融和)して生かされています。
どこまでも知性・理性からの真理を正しいとし、矛盾という存在を認めない欧米文化とは違い、万物は、有形無形につながって循環しており、相対する矛盾も真理であるという哲学性を内包しています。

科学的価値

近代科学は、目に見える顕象世界だけが対象になっていますが、それだけではすべてとは言えません。
なぜなら見えない潜象世界、そして無限を秘めている間象世界が見落とされているからです。
見える科学では、まだまだ解決されていない事実は多くあり、人間の運命も同じで、生命を生み出してくれた目に見えない祖先(過去)の中に運命のカギが秘められています。
目に見える世界の科学しか認めない欧米文化とは違い、日本文明は顕象・潜象・間象の3つの科学性を内包しています。

倫理・道徳的価値

人間の生命は肉体だけでなく、心体・幽体・霊体・法体の5つの生命体の有機的融和体でできあがっており、肉体が滅しても幽体(霊魂)は不滅で、輪廻転生します。
それゆえ、生前の生き方を大切にするという思想が生まれました。だからこそ、IQ(知性)・EQ(情性)・SQ(霊性)の3つの側面からの行き方を大切にしてきたのです。
親子関係だけでなく、生きとし生けるものすべてが家族の関係にあります。また、家族だからこそ弱いものも悪いものも切り捨てないのです。
欧米的な理論に基づく善悪・損得にしばられた倫理・道徳性を超越した、無限愛・母性愛に通ずる倫理・道徳観を内包しています。

平和的価値

人類は焼く7百万年前から進化しており、今地球上で暮らしているすべてのルーツは、約20万年前のアフリカにあると言われています。
現代社会は、国・人種・宗教・哲学などが争いの原因になっていますが、本来地球上のすべての人類は、国籍・宗教・文化・文明・思想を超えた親子・兄弟姉妹の関係にあるということです。
すべての人類(万類)は家族であり。それぞれは有形無形に繋がって生かし合って(融和して)いるという、日本独自の平和性を築き上げてきました。

文化的価値

欧米的な物質的・論理的・合理的価値中心の文化的価値ではなく、侘び・寂びに代表されるように『間』の中にも美を見いだし、セミの鳴き声に静けさを感じ、風鈴から涼しさを導き出す文化は独特のものです。
多面的に物事を捉え、また、非対照的・未完成的・非合理的なもの、全く逆の発想や霊性・情性を大切にする日本的文化価値を創りあげてきました。

芸術的価値

すべての物事を普遍美として捉えます。美しく生き、そして美しく死ぬ。
日本の花と言えば桜ですが、夏秋冬と長い時間をかけて、暑さ寒さをしのぎ、春の日差しとともに一斉に開花します。そしてわずか一週間で潔く散っていくのです。
全体的な美しさもあれば、花一輪の美しさもあります。また散っていく花吹雪の美。さらに輪廻して、翌年には新しい命を芽吹かせます。
桜の色は生命の色であり、生も死も重んじる、生死一体の日本独特の芸術観を育んできました。

生命的価値

人間や動植物だけでなく、すべての物に命があります。だからこそ人間の供養だけでなく、魚や虫供養、針や包丁なども供養していくのです。
それは物が単なる物体ではなく、物のいのちと心のいのちが一体となったもので、その命の根源は同じ源から発しているという日本独特の生命観なのです。
だからこそ、物質的(経済的)価値と精神的(人間的)価値のバランスを大切にしてきました。また、人間の生命体も、宇宙そのものを縮小した小宇宙であると捉えています。

宗教的価値

日本は汎(多)神教です。ただ一つの絶対神を中心にした宗教戦争は今も続いていますが、日本では八百万神であり、すべてを包み込み融和させていきながら、それぞれの特色も生かすものを内包しています。
欧米的な一神教的宗教観ではなく、汎神教・多神教的宗教観を内包しています。


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