瞬間的な「運」を連続的な「運命力」に向上させるためにしあわせとは何か?(その3)
しあわせは『いのちが喜んでいる』状態のこと
前回、運命創造学では幸せを16の要素(間取り)にしていると申し上げました。あなたの人生の間取りはいつくありましたか?
私たちがしあわせと感じる時は、私たちの『いのちが喜んでいる』時の状態なのです。しかし、世間一般に言われるしあわせは漠然としています。
また、何が本当のしあわせかを勘違いしている人が多いのです。私たちが誰しもうらやむ位、世界でも指折りの富豪でさえ、不幸な死に方をしたりします。一時的に幸運が舞い込んだと思っていたら、それがきっかけで不幸になったという人もいます。それでは『いのちが喜んでいる』とはいえません。
では、しあわせの間取りとは何か。それは大きく2つに分かれます。
『生命づくり』の間取り
最近の凶悪事件や事故、自殺などといった様々な問題点が浮上していますが、その中でも特に『心の問題』が重要視されています。ストレスによる不眠やうつ病なども、社会問題になっています。 よく精神鑑定と言われますが、人間の内面性(霊性)そのものが『生命』を作っていると言えるのです。
では、その間取りとはどのようなものでしょうか? 簡単にご紹介しましょう。
仏性面・・思いやり、善悪の分別など
知性面・・聡明さ、分析力など
情性面・・援助心、同情心など
品性面・・けじめ、気配り、誠実さなど
徳性面・・素直さ、協調性など
感性面・・柔軟性、想像力など
理性面・・判断力、論理性など
霊性面・・社会貢献心、謙虚さなど
この8つの生命づくりを、『人間性八宝珠』と呼んでいます。この『8つの生命づくり』によって、人間性を創造していくことが大切なのです。今、話題になっている右脳教育の原点が、この中にはあるのです。
『生活づくり』の間取り
もう一つは、私たちの生活の中身です。私たちには必ず家族がいます。今一人で生活している人にも、必ず親や兄弟姉妹がいるはずです。
また、私たちは生活するために仕事をします。休養といった健康管理も必要です。こういったことが私たちの生活の中身です。
その中身も生命づくりと同様に8つから創られています。
文化面・・余暇、習い事、休養など
健康面・・肉体的健康など
菩提面・・生命の尊さ、慈悲、愛など
精神面・・心のやすらぎなど
社会面・・人間関係、ボランティアなど
仕事面・・自分が打ち込めることなど
経済面・・金銭的安定など
家庭面・・円満な家族など
この8つの生活づくりは『経済性八宝珠』と呼んでいます。
『8つの生命づくり』と『8つの生活づくり』は、車でいうなら両輪なのです。どちらが欠けてもだめなのです。
8つの生命づくりはどちらかというと目に見えない世界で心的であり、8つの生活づくりは目に見える世界で物的です。この両面からしあわせを創造することが理想なのです。
私たちがこの世に生を受け、生きていくということは、とりもなおさずこの人生にとっての重要な、陰陽の八宝珠を完成するということなのです。それが生きる目的そのものであり、しあわせの中身なのです。
(つづく)