運命の根幹 感謝と奉仕は大宇宙の真理 後編
感謝と奉仕は大宇宙の真理
今一度、これまでご説明してきた『感謝と奉仕』を思い出してください。
感謝とは、今の自分があるのは自分ひとりの力ではなく、陰に陽に多くの人に支えられていると申し上げました。
このことを、一つの例えとして人類の生命のルーツ、という次元に当てはめてみると、人類もまた人間だけでは生命を営むことはできず、水に空気に動植物だけでなく、土や太陽の光など、地球上のさまざまなものがあればこそ、生きている生かされているということがお分かりいただけると思います。
そして、奉仕はその恩に報いる行動を起こすこと、と申し上げましたが、地球上のすべてのものと陰に陽に生かされている私たちがその恩に報いるということは、人間が人間としての役割を果たすとなのです。
運命とは読んで字のごとく運ぶ命です。そして運という字は「軍」と「走」という字の組み合わせであり、「軍」とは戦うこと。「走」は走るという字ですから、運命とは自分の命を戦って走らせるということなのです。
人間は殺生をしなければ生きていけません。動物も植物も、そのすべてのいのちを私たちは「いただいて」こそ生きることができるのです。だからこそ「いただいたいのち」の分まで、生命を十二分に発揮し多くの人や物のために、最大限に燃やして「生きる ( 報いる ) 」ことなのです。
そして、この『感謝と奉仕』を循環させることが、地球そのものを繁栄させ永遠に人類も万類も存続しえる循環となるのです。
運命の根幹
しかし、今その循環は人類の手によって止まろうとしています。人類都合の欲のために自然を破壊し、公害などによって他の生命を脅かしているのです。それは、ただ脅かすだけにとどまらず、循環によってそのつけは人間に戻ってきているのです。
これでは、人類も万類もすべてが破滅の道を選ばざるを得ないといわざるを得ません。
世の中が混迷を極めれば極めるほど、あなた自身の運命を創れる環境はなくなっていくのです。今日本でもし内乱が起こっているとしたら・・・・生命の危険を感じながらも、日々の生活をすることさえままならないという環境になることは容易に想像がつきます。
私たちが日ごろ使う感謝はその大半が「自分にとって都合のよい、あるいは嬉しいと感じることに対する感謝」であると思います。
感謝にせよ奉仕にせよ、運命の根幹である『感謝と奉仕』はそのような次元ではないということです。
この地球上に生きていること、生かされていることそのものが、すべてのものとつながり絶妙なバランスと仕組みの中で営なまれている。つまり大宇宙の真理そのものが、『奉仕と感謝』であり、運命の最も大切な根幹のひとつなのです。