運を向上させながら運命を創る その(1)
あなたは運が良い方ですか
あなたは運が良い方ですか? それとも運が悪い方だと思いますか?
人生の長いスタンスの中で、いつもいつも運が良いという人は、本当に少ないと思います。いえ、どちらかというと運の悪い方が多い、つまり自分の想い通りにならないことの方が多いのが人生かもしれません。
『運が良い』と一言に言えば、最近の人は自分にとって都合の良いこと、または得になることがあることをさして使っている人が多いのですが、それだけではありません。
例えば、車が渋滞に巻き込まれて、仕事で出張するための飛行機に乗れなかった。これは普通「運」が悪いといいます。しかし、その飛行機にトラブルがあり怪我が人が出た、となると運が良かったということになるのです。
もし、その飛行機に乗っていればそれからの人生を棒にふるということになっていたかもしれないからです。
ということは、運と運命は繋がっているのです。
能力と運力で運命力が決まる
ここで少し復習をしておきましょう。第9回の「運命は4つのパターンになる」も合わせて今一度見ていただきたいのですが、下記の図のように、能力と運力で運命力が決まるのです。
そして能力を維持したり向上させるために、私たちは自己啓発のセミナーに通ったり専門分野の資格を取ったりと、努力をするのですが、運力も同じように向上させる努力次第では、大きくもなり小さくもなるのです。
運力と能力によって決まる運命力があなたの人生に大きく左右していくのです。
人生には運の良い時もあれば運が悪い時もあります。つまり運は瞬間的に起こっているということです。そしてその瞬間瞬間の連続で人生はできあがっているのですが、この瞬間的である「運」にしか目を向けていない人が多いのです。
これでは運命を創る一部しか見ていない、ということになるのです。
例題でご説明しましょう。
人生の運転
あなたは、念願の車の免許を取得して、長年欲しかった新しい車を買いました。そして神社にいってお祓いをしたもらうことにしたのです。
大切な車だからこそ、近くの神社よりも評判のご利益の高い隣町の神社に行き、安全運転を祈願し、事故のないようにお守りも頂きました。ついでに、エネルギーの高いと言われるパワーストーンも飾りました。
私たちはよく縁起をかつぎますが、それは事故が起きたりした時には運が悪いといわれるように、それを避ける(=事故がないことは運がよいという状況を創る)ために、このような行動をとるのです。
では、運を身につけたらこれで万全かというと、そうではありません。
免許を取り立てのあなたが、お祓いをして無事故無違反を願うからには、自分でも事故を起こさないような心まがえと注意、そして運転技術を日ごろから磨かなければならないのです。
そして、当然のことですが制限速度とか道路標識を見ながら、教習所で習った道路交通法にそって運転をしていきます。車の運転の場合、道路交通法は無事故無違反のための法則ともいえます。
運命も同じなのです。人生の運転をするための法則があるのです。その法則に沿って人生を創ることが、運命を創ることになるのです。