第04回


私達の運命は樹木と同じ形をしている

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一般に樹は、地上で枝葉が張り出している分だけ、地中で根を張っています。でも私たちには、根の部分は見えません。 運命も同じです。


右図を見てください。幹が現在(親)だとしたら、枝葉が未来(子孫)で根が過去(先祖)です。樹も、根が腐ればいくら幹や枝を手入れしても枯れてしまいます。


根は、地上に出ている部分と同じように大切なものです。根がしっかりしていれば、枝葉を全部切り落としてもやがて再生できます。 根は運命の場・土壌なのです。


現在と未来は、過去の作用に大きく影響されているのです。


運命は先祖がえりしている

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多くの人は、オギャーと生まれたときから、未知なる未来に向かって進んでいると思っていますが、実はあなたのご先祖が生きてきた、あるいはやったことの道程と同じ道を歩んでいるのです。つまり、先祖がえりをしているのです。


右図を見てください。例えば、マラソンで折り返し地点がこの世に生まれた地点で、そこからゴールに向かって進んでいるのですが、そのゴールはスタート地点だということなのです。スタート地点から何世代にもわたって作り上げ相続され、集約されたご先祖のデータそのものであるという、ここに運命の真実があるのです。


ですから、運命は過去・現在・未来という3つの次元から取り組まなければなりません。多くの成功・幸福理論は、「目に見える能力」中心のものがほとんどですが、「目に見えない運力」の中に、その大半が隠れているのです。


運命を創造するには過去は重要

そう考えれば、過去はとても重要だということです。私たちは一瞬一瞬に現在を生きているようですが、実は過去がタイムスリップした現在に生きているのです。ですから、どういう過去があるのか知ることが、とても大切なのです。私は、長年この運について、研究してきました。一般には運は迷信的に思われがちでしたが、最近は、特に先の見えない時代だけに、逆に運の研究は必須とも言えるのです。


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著名な経営者や良い成績を残したオリンピック選手や、歴史に名を残している成功者に共通しているのは、「自分は運がよい」と言っていることです。私は、その運を科学的・学術的・具体的にカリキュラム化し、誰でも強運になれることをお伝えしているのです。


そのためには、まず第一歩として自分のルーツ・家系図を作成してみてください。除籍謄本などでわかる範囲をまず調べるのです。よく、病気になった時、病院で問診を受け、自分の身近な人がどんな病気だったか訊かれますが、これは病気になりやすい体質を調べているのです。


最近では、家族療法と言って、犯罪などで家系図(ジェノグラム)を作成し、トラウマなどを調べることに使われていますが、運命創造の家系図調べは、未来創造につながるのです。先祖が生きてきたあるいは、やったことの道程を見つけだすのです。それが運命に大きくかかわっているのです。


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