宇宙森羅万象の普遍性からものごとを捉えようとするのが宇宙本位(コスミカリズム)であり、 その視点に立って、成功と幸福を創造しようとするのが運命創造学です。 運命には法則があるのです。 あなたもそれを身につければ、運命はあなたの想い通りになるのです。
未来は過去が握っている
「現在」から「未来」を考えることは、 運命を創るために非常に大切なことでありますが、 今一度『過去』の重要性をまとめておきたいと思います。
何度も申し上げている通り、 『過去』の大切さを現代の人はほとんど見ようとはしません。 どちらかというと、避けている感さえあります。 現代社会は、日本が第二次世界大戦で終戦を向かえて、 戦後処理の影響を大きく受け、価値観やものの見方も大きく変わり、 今の日本人が『過去』を軽視するのも、 その延長とも考えられます。
日本人はもともと過去、言葉を変えればものの成り立ちや、 本質を大切にしてきた民族なのです。 例えば、今の生活があるのは、御先祖様が土地を耕し残してくれたお陰であるとか、 今の私があるのは、○先輩のお陰ということがその一つと言えます。 日本人は、1万2千年以上も前の縄文時代から、 1万年以上の年月をかけて、日本ならではの高度な精神文明を育んできました。 中国4千年、エジプト5千年と言われ、外国の歴史や文明のことを驚嘆したり、 古いと感じることはありますが、日本文明は1万年以上の歴史がある! と胸を張る人は、非常に少ないです。 しかし、外国での生活を経験したことのある人は、 日本の縄文文明や天皇制という2600年も続く家系があることを、 海外の人から驚嘆したりグレイト(偉大だ)と評されると聞きます。
歴史という過去も、非常に今の私たちの生活に関係しています。 同じように、私達人一人ひとりの人生にも、過去と現在と未来があるのです。 そして、過去は現在と未来に大きく関わっているのです。
過去は現在と未来に大きく影響する
過去にもいろいろな過去があります。 例えば、会社を倒産させた「過去」を持つ場合、 その借金もさることながら周囲の人からの信用も失うことになり、 再起をかけるために、「現在」はそれなりの時間と努力が必要となるでしょう。 自分の代で返すことができなければ、それはまた次の代、 言い換えれば「未来」に引き継がれることになります。
今年も、メジャーでイチローの活躍は際だっています。 オールスターゲームでのランニングホームランを含めた活躍は 圧巻させるものがありましたし、メジャー通算1500本安打も達成させましたが、 過去の成績の積み重ねがあるからこそ、現在の評価となるのです。 また、湯川英樹の子孫であれば、特別大きな業績を残してなくても
「あのノーベル賞を受賞した偉大な方の子孫」
ということになるでしょう。 逆に、犯罪者の子孫は、何も悪いことはしていなくても、 後ろ指さされるということもあるでしょう。(図(1))
今の例題は表面的なものにすぎませんが、このことからも、 あなたに関係する過去の過ちや失敗(自分果)だけでなく、 あなたにとっての過去・先祖(先祖果)もあなたの現在とこれから先の未来に 大きく影響を及ぼしているのは、間違いありません。 だからこそ、運命を創るためには「過去・現在・未来」の3つの次元から していく必要があるのです。(図(2))
運命を動かすのは幽体(深層意識)
ところで、イチローや湯川英樹博士の業績は、誰もが知っており、 「見える」ので分かりやすいと思いますし、 今、同じような状況を背負っている人であれば、 その通りだと思われるでしょう。 しかし、運命を創るために、目を向けていただきたいのは、 先ほどの例をさらに深めた、あなたの知らない 「見えない過去」の領域のことです。
以前も申し上げたように、私たちの生命は5つの生命体(図(3))で出来ており、 「幽体(深層意識)」に、運命を動かす90~95%の データが引き継がれているのです。 このデータの中身に何が入っているのか、 それが、運命を創るために、また運命を左右する重要なデータなのです。
(次号に続く)