宇宙森羅万象の普遍性からものごとを捉えようとするのが宇宙本位(コスミカリズム)であり、 その視点に立って、成功と幸福を創造しようとするのが運命創造学です。 運命には法則があるのです。 あなたもそれを身につければ、運命はあなたの想い通りになるのです。
運命の根幹・感謝(その2)
当たり前は当たり前でない
日本人は、汚い仕事・苦しい仕事は敬遠される傾向にあります。しかし、食べ物もない、職もない国の人びとから見れば、不景気・就職率の低下・自殺の増加などがあったとしても、まだ日本は極楽の国と言えるでしょう。 また、今の日本はとても豊かですが、一足飛びにそうなったのではありません。
第二次世界大戦で終戦直後には、物のない貧しい時代をむかえました。『衣食住」に関わるすべてが不足していたのです。それでも、日本を復活させようと、空腹に絶え勤勉に一生懸命働いた世代の人達によって、経済大国日本が創り上げられ、世界の人達から奇蹟だ!と言われる位の復活をしていったのです。 そんな先人達のお陰で、いまの日本は本当に豊かな国になったのです。
しかし何人の人がその有難さに気づいているでしょうか。
また、水・空気・光・大地等々の大自然の恵みにどれだけ私たちは恩恵をこうむっているでしょう。最初の水の一滴、最初の米の一粒を、自分たちの力で創りだしてはいないのです。 自然の中にあるすべてのもの、また、私たちの生命に必要なもののほとんどは、人間が創り出したものではなく、宇宙の大いなる霊的な力によって与えられたものです。
しかし、その水も空気も大地もすべてが汚染されて、生命そのもの迄おびやかされています。人間の勝手な欲望と経済第一主義による金儲けの為に、地球という身体は人間でいうなら癌の症状になっています。
すべてが当たり前と思っている人間のエゴが、すべてを破滅へと追い込んでいるのです。 私たちが日常を営むとき、全ては当たり前なのですが、このようにみていると、『当たり前は当たり前でない』ということがわかると思います。
感謝が運命を好転させる
私たちはあまりにも『感謝』を忘れているのです。だからこそ、逆に感謝の生活が運命を好転させる鍵となるのです。 第一、私たちがこの世に生きているということが、どんなに有難いことであるかに気がついていないのです。
これが前回で申し上げた運命の根源『原点』なのです。世間といういろいろな制約の中で、あなたを一人前にしてくれた親の恩。また、自分を育ててくれたのは親だけでなく、学校の先生が、社会に出ると先輩が、上司が、又、隣り近所の人が、それぞれの立場で自分を育ててくれたはずです。
自分が一人で生きてきたような錯覚におちいり、自分の思うようにならないと腹を立ててみたり、不幸なのは私一人だと嘆いたり、あげくのはては自分を生んでくれた親さえも憎んでいる人もいたかもしれません。
この世に人間として生まれてくる事が、どれだけ難しいことであるかの真の意味も理解できず、自分よがりの生き方をしてきた人もいるでしょう。 しかし、自分というものを一度離してみた時、初めて自分がより多くの人や物に支えられて生かされているという反省もでき、その恩に報いる心が生じるのです。
また、日々起こることも必要だから、良いことも悪いことも起こっているということに気づくようになるのです。そして、すべてを受け入れられるようになるのです。その時『感謝の生活』が始まるのです。 この瞬間、私達の周囲は調和円満の世界ヘと変わり、運命が好転し始めるのです。