宇宙森羅万象の普遍性からものごとを捉えようとするのが宇宙本位(コスミカリズム)であり、その視点に立って、成功と幸福を創造しようとするのが運命創造学です。運命には法則があるのです。あなたもそれを身につければ、運命はあなたの想い通りになるのです。
運命の根幹 感謝と両輪の奉仕
松下幸之助氏の生き方
自分がしてもらったことを世のため、人の為にさせていただく・・・。
以前、少しご紹介した故松下幸之助さんも同じ生き方をされた方でした。まだ国全体が貧しい時代に、自分にできることは何か。どうすれば国民が元気になるのか。便利で豊かになるために何が必要か。そして自分の使命は何なのか。それを模索し、その行動をし続けた方なのです。
現在のようにどれだけ儲けられるのか、何をすれば儲かるのかということを考えて、松下電器を大きくしたのではなかったのです。松下氏は次のように言われています。
『利益とは、社会に対する企業の貢献度によって与えられる報酬である。利が少ないかあるいは、出ないということは、会社が社会に対して充分な働きをしていないからだ。企業は公のものであり、社会から尊い資本や人材をお借りしておきながら、それでなお業績があがらないということは社会に対する背信行為である』
『感謝と奉仕』の循環
松下氏が生きた時代も社会情勢によっては、多くの企業が倒産したり当たり前のようにリストラをした時代がありました。
しかし、誰もクビにすることなく従業員が一丸となって業績を上げていったその事業の背景には、運命の根幹である『感謝と奉仕』があり、それが社会と企業の中で、また松下氏とそこで働く従業員の中で『循環』していたのです。昔の企業は、働いている人間とその家族の幸せを中心に仕事が回っていました。
現代社会は経済が最優先に考えられ、「損か得か」や「自分だけが良ければ良い」という基準で動いています。このことが、すべてを停滞に導いています。人間は、ロボットのようにただ働いてお金だけ稼げば生活が成り立つという単純なものではないのです。
自然の営みも社会の営みも生活の営みも、すべては秩序があり絶妙なバランスの中で、『循環』しながら成り立っています。この『感謝と奉仕』の循環の中で、能力が発揮できる場ができる。みんなが幸せになっていく。それが運命を作っていくのです。
荒川選手が援助した子供達が、何年か先にまた世界に羽ばくかもしれません。その子達がまたこのことをバトンタッチしていく・・・ そんな世の中や日常をあなたも作り出すことができるのです。
あなたが今いる場所から、『感謝と奉仕の生活』を是非始めてみて下さい。
最初のうちは決して思うようにはならないかもしれません。しかし、やり続けていくうちに、これまでに経験したことのない素晴らしいあなたに、出逢うことになるでしょう。