運命の創造は生命の真理を知るところから
より良い人生を創造するためには、「生命の真理」を知ることから始まります。
現代社会は、欧米文明の影響を大きく受けています。それは、物質中心の一元論的であるために、人生観・生命観も物質的に考えられる傾向があります。ところが、東洋文明は物心二元論的であるため、肉体(体力)的と精神的の両者の調和を重んじる人生観・生命観が中心になっています。
例えば、悪い細胞だけを切り取ったり、薬で抑える対症療法が西洋医学ですが、東洋医学の場合、肉体と精神(心)との両面から全体的にアプローチし、薬も漢方薬のような自然に近いものを服用させます。
このことを踏まえて、生命の真理とは何かを述べていきたいと思います。
人間は5つの生命の有機的融和体でできている
1)肉体……顕在意識
2)心体(エーテル体)……潜在意識
3)幽体(アストラル体)……深層意識
4)霊体(コーザル体) ……霊層意識
5)法体 (ブッディ)……超越意識
人間の生命の真理は、「5つの生命体からなる有機的融和体」でできているのです。
そして、「幽体」という生命体は、心理学では「深層意識」、仏教唯識学では「阿羅耶識」で、第8番目の意識と言われています。
この「幽体」に、人間(運命)を動かす全てのデータが組み込まれており、90~95%この内なるデータが人間を動かしていることは、既に心理学で証明されています。
余談ですが、日本にも定着しつつあるホリスティック医学は、この視点に立って人間の生命体を、肉体・心体・霊体の3つの生命体の集合体として捉えた医学の確立を目指そうとしています。
実は幽体は、肉体が滅(死)しても現界に「霊魂」となって残り浮遊するのです。 この霊魂の中に、どのようなデータが組み込まれているかが非常に大事であり、それが霊体(コーザル体)と表裏の関係でつながっているのです。
幽体には2種類のデータが組み込まれている
私たちの生命を樹木に例えてみましょう。根は土の中にありますから見えませんが、木は根があるからこそ、生きていく為に必要な栄養素や水分を吸収することができます。私たちの根は御先祖なのです。御先祖なくして存在している人は、一人としていません。
そして誰もが良きも悪しきも御先祖が作ったデータ(先祖果)を引き継いで、この世に生まれているのです。
この先祖果こそが、幽体(アストラル体)に入っているデータなのです。
先祖果は大きく2つに分かれる
一つ目を「因果応報」と言っています。
私たちは誰でも10代遡れば2千人以上の御先祖がいます。 その人達が人を助けたり社会に貢献したりした良い行いは貯金(徳力)として子孫に引き継がれるのです。逆に、人を泣かせたり迷惑をかけていると、借金(業力)として引き継がれます。
あなたの前世と先祖の作った貯金+借金=先祖果を、あなたは引き継いでいるのです。 そして、貯金が大きければ強い運力となり、借金が多ければ弱い運力となるのです。
2つ目は「先祖想念」です。
先祖が持っている「うれしい、しあわせ、満足」といった良い想念は、そのまま私たちに相続され、良い性格や感情として現れます。
また、あなたの先祖と関わりあった他の先祖が、あなたの先祖に対して「感謝している、あなたのおかげ」という良い想念も、あなたの貯金(徳力)となっていくのです。
しかし逆の場合、「おまえのせいで、恨んでやる」といった想念は借金となり、人間関係といった人と人との関わりの中で、いろいろな巡り合わせを生み出すことになるのです。